Futures&Options

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- 第4章 先物を取引する
争の場合の確認を容易にする。電子取引所においては、注文プロセスの全段階、つまり当初 の発注から執行、顧客への確認を瞬時に行うことができる。
注文有効期間
すべての注文の有効期間は、別の指示がある場合を除き、それが発注される特定の取引時 間帯にのみ有効であるとみなされる。たとえば、発注される日に執行不可能な価格で買い付 ける注文は、自動的には翌日に持ち越されない。ただし、顧客がその日を超えて有効である ことを望む場合、その注文は次のように発注できる。 ◦取消しまで有効(GTC) ◦その週に限り有効(GTW) ◦特定の日または日付まで有効(GT date)
先物取引注文の種類
先物および先物オプションを取引するために出される注文には多くの異なる種類がある。 各注文の種類はその取引がどのように取り扱われるか、特に、適用する特定の価格や他の取 引条件を示す、コンパクトなコミュニケーションである。各注文の種類は、すべての注文の 種類が全取引所で有効なわけでも、すべてのブローカーによって受け入れられるわけでもな いが、トレーダーのニーズと市場環境に適合する用途があり、各取引所には独自の慣習があ る。ただし、実行可能ならばどのような注文も、空売りを含めてポジションをつくるか、相 殺するために利用できることに留意しなければならない。
成行注文(Market Order)
例:買付け 1枚 3月限長期米国債 成り行き 例:売付け 5枚 7月限原油 成り行き 成行注文は、それらがフロア・ブローカーによって取引フロアで受け取られた直後の最良 の価格で執行される。上記のような買付けの成行注文は、現行のオファーで執行される。フ ロア・ブローカーは、有効なオープン ・ アウトクライのオファーによって証明される取引相 手(このケースでは、売り付けようとする売り手)を見つける。売付けの成行注文は、ビッ ドに対して執行されるか、あるいは成立される。その価格が買い付ける用意のある買い手が 支払うことを希望する価格だからである。
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