Futures&Options

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- ビッドおよびオファー
買い手と売り手、またはその代理の者が出会う取引ピットは、価格を叫ぶ騒々しい声が途 切れることはない。価格とは、買い手がその価格で直ちに買い付ける用意がある価格であり、 売り手がその価格で直ちに売り付ける用意がある価格である。これらは、それぞれビッドお よびオファーとして知られる。 ビッドは、どんな買い手も特定の瞬間、特定の先物またはオプション契約に支払う気があ る最も高い価格である。買い手が支払う気がある最も高い価格のみが有効なビッドである。 より低い価格水準に関心のある買い手は、その価格が買い付けようとしているすべての買い 手の中で最高価格になるまで価格提示しない。ある時は、ビッドは非常に急速に変化し、ま たある時はビッドはしばらくの期間存続する。 オファー( 「オファー価格(Offering price) 」 「アスク(Ask) 」または「アスク価格(Ask price) 」としても知られる)は、どんな売り手も特定の瞬間、特定の先物またはオプション 契約を売る気がある最も低い価格である。売り手が売る気がある最も低い価格のみが有効な オファーである。より高い価格水準に関心のある売り手は、その価格がすべての売り手の中 で最低価格になるまで価格提示しない。ある時は、オファーは非常に急速に変化し、またあ る時は、この価格がしばらくの期間存続する。 フロア ・ ブローカーは、取引リングの中で取引相手を見つけ、注文で伝達された顧客の指 図に従わなければならない。ビッドとオファーが現在の市場価値を反映すること、フロア・ ブローカーがその枠組みの中でしか業務を行うことができないこと、ただし、ビッドかオ ファーが、頻繁に変化することもあれば変化しないこともある、を覚えておくことは非常に 重要である。
価格分析
ヘッジャーとスペキュレーターは、取引決定を行うにあたり、さまざまなツールを使用す る。実際には、先物トレーダーの数と同じくらい多くの先物価格分析に使用される分析法も 多いだろう。しかしこれらの方法は、おそらく2つの大きなカテゴリー、 「ファンダメンタ ル分析」と「テクニカル分析」に分類されるだろう。哲学的には正反対であるが、実際には、 これらの2つの学派は、互いに相容れないわけではない。両アプローチの長所と短所を考慮 して、これらのツールを別々の分野のものから単一の市場アプローチに合成することは、よ くある。
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