Futures&Options

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- 第2章 先物取引関連機関および専門業者
第2章附録 ――
コミッション・ハウスが開設できる顧客口座の種類
コミッション・ハウスが開設できる顧客口座の種類には、以下の口座があげられるが、こ れに限定されるものではない。 ◦個人顧客口座:個人顧客のすべての現金取引および先物取引の活動が記録される口座。 通常、そのような口座に必要な書類は、新規口座情報書、商品取引口座約諾書、リスク 開示書および資金移動許可書である。資金移動許可書は口座設定業者が法的に必要とす るものではないが、その書類がなければ、顧客の先物取引口座からその他の種類の口座 (たとえば、証券口座)への顧客資金の振り込みが必要なときには特定の書面による承 諾が必要とされていることから、ほとんどの投機的な顧客はこのような書面に署名する ことになる。 ◦共同口座(共同所有者としてまたは生存者権が付されているものとして) :所有者同士 の関係の有無にかかわらず、合弁事業で先物を取引を行おうとする者2名の口座。生存 者権が付されている合同口座では、共同口座オーナーのうち1人が死去した場合、直ち に当該口座の持分全部が当該生存者に帰属し、それ以降、当該口座においては死亡者の 財産としての持分はなくなる。共有者口座においては、生存者権がない場合は、共同所 有者のいずれかの死去について書面による通知を受けた場合は、口座設定会員業者は、 当該口座の1つは生存者の名義に、もう1つは遺産の名義に基づいて、2等分に分割し なければならない。共同口座は、個人顧客に要求される証拠書類に加え、当該口座に対 する各当事者の権利を義務を明らかにし、両当事者の署名入りの共同口座に関する書面 によって裏付けられなければならない。 ◦パートナーシップ口座:パートナーシップ契約書に基づいて運営される2名以上の個人 口座。ビジネス界で行われる共同事業を規律するものが署名されたパートナーシップ契 約書である。このような口座は、クローズド・パートナーシップとオープンエンド・ パートナーシップの場合がある。オープンエンド・パートナーシップは、随時、新規の パートナーが加入することができる。このような口座の証憑として、個人顧客口座に必 要な全書類、加えて、パートナーシップ契約書とパートナーシップ書類の写しが提出さ れなければならない。パートナーシップ書類では特に、発注、資金の引出しおよびパー トナーシップのために他の業務を行うことによって、パートナーのうちの誰がパート ナーシップの責任をもつ法的な権限を有するかについての概要が示される必要がある。
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