Futures&Options

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- 第2章 先物取引関連機関および専門業者
要とすることがある。そのうえ、プールによって、より大きな資本額を有する投資家がいく つかの異なるプールに投資することができるようになり、それによって、アプローチや使用 するシステムを異にするさまざまな CTA によって運用されることが可能となり、さらにそ れによって、分散投資をすることができる。 有限責任は、商品プールのもう1つの重要な利点である。商品プールは、通常、有限責任 組合であり、CPO はゼネラルパートナーとなる。そのような組織形態により、プールは流 動(フロースルー)課税のメリットを受けることができ、プール参加者のリスクを制限する。 実質的に、投資家のリスクは、損失額が投資する資本の額よりも大きくなることはない。 個々の商品取引口座では、投資家が当初口座に入れた金額以上に損をすることがある。解散 条項を取り入れたプールもある。たとえば、1口の当初の価額が 1,000 ドルで 50%の解散 条項がある場合は、1口の価額が 500 ドルに達したときに当該ファンドは取引を停止し、 投資家はその投資資金の約半分を受け取る。
顧客
FCM の先物・オプションの顧客には以下の者が含まれる。 ◦個人の投機目的トレーダー ◦ヘッジ業者または会社 ◦資金運用者、資金運用業者および機関投資家 ◦清算機関に属さず、コミッション・ハウスの清算機能を利用しようとするフロア・ブ ローカー ◦特定の清算機関または取引所の会員でない他のブローカー業者 コミッション・ハウスを通してあるコミッション・ハウスで行われた先物取引は、2つの 業者間の約諾書に応じて、顕名(当該他の業者の顧客の実名で行う。 ) 、またはオムニバス口 座(個々の顧客のために必要な、詳細な会計記録を作成する口座設定業者に管理された当該 他の業者の顧客のすべての取引、およびポジション単一の帳簿および証拠金口座)のいずれ かで行い、帳簿は清算業者が作成する。
顧客資金
すでに述べたように、コミッション・ハウスに預託された顧客証拠金資金の当該業者によ る取り扱いは、特別な規則で規律される。たとえば、先物の未決済建玉に必要な証拠金のた めに当該業者が受け取った顧客資金は、法律により、当該コミッション・ハウス自身に属す 33
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