Futures&Options

- ページ: 26
- 現物市場の慣行に応じて、先物契約および取引所によって異なる。CBOT で取引される倉庫 コモディティの受渡意向通知は、実際の受渡しを行う日の2営業日前に提出される。しかし、 他の先物契約の受渡意向通知については、受渡予定日の1日前から数週間前に提出できる。 受渡意向通知には、受渡しに関する基本的な事実、すなわち、コモディティの等級、重量、 受渡しが行われる場所、受渡しの予定日および受渡価格が含まれる。 受渡通知を受け取ったときは、直ちに清算機関は当該受渡品を受け取る買い手を特定しな ければならない。買い手の選定は、通常3つの一般的な方法が利用される。CBOT およびシ カゴ・マーカンタイル取引所においては、通常、清算機関の帳簿上未決済となっている買い 建玉のうち最も古いものを有する清算会員に割り当てる。次に、割り当てられた清算会員は、 その通知をその最も古い未決済買建玉を有するその帳簿上の顧客に渡す。 他の清算機関においては、適格清算業者に対する受渡通知の割当てを、ネット基準で行う ことがある。すなわち、通知の割当ては、清算機関の帳簿上の未決済のネットの買建玉の数 量に比例して会員業者に対して行われる。しかし、他の取引所は、清算会員への通知の割当 てをそのグロスの未決済買建玉の数量に基づいて行うことも容認する。最大のグロスの未決 済買建玉を有する清算業者は、最も大きな量の受渡通知を受け取る。これらの制度のもとで、 受渡通知を受け取る清算会員は、前述の方法のいずれかを利用して、買建ての顧客建玉に通 知を割り当てることができる。 この時点で、清算機関は売り手と買い手をまとめることを引き受ける。これは、関係する 双方の清算業者における受渡品の渡し方と受け方の名義を交換し、その後双方の当事者に直 接受渡しおよび決済を完結させるか、または清算機関を通じて受渡書類と支払いの実際の交 換を取り扱う。 受渡しが清算機関を通して行われる場合、その顧客が受渡品を引き渡す清算会員は、支払 われるべき金額の請求書とともに必要書類を清算機関に提出しなければならない。清算機関 は、支払保証小切手による支払いを受けたときは、受け方が口座を設定している業者に当該 書面を提供する。この手続は、各取引所の受渡規則に定める期間内に完了されなければなら ない。最後に、清算機関は受渡しを行う顧客の清算業者に受け取った支払保証小切手を引き 渡し、清算業者は当該小切手をその顧客に渡す。 先物契約の最終取引日は未決済建玉を相殺できる最終日である。その日を超えて未決済で 残存する建玉は、取引所の手続に従って、現物の受渡しまたは差金決済により決済されなけ ればならない。最終通知日、または申出日などとも呼ばれる日は、受渡通知を発行できる最 26
- ▲TOP