Futures&Options

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- 第8章 金利先物・オプション
長期国債先物契約で受け渡された各債券の特定の受渡代金は、先物決済価格、受け渡され る特定の債券銘柄に関連する換算係数および債券の経過利子によって決まる(現物市場での 習慣と同じように) 。債券を引き渡す売り手が受け取る経過利子は、クーポンの率×最後の クーポンの支払日からの日割で計算される。具体的には、長期国債先物契約で受け渡される 適格債券の受渡代金(各契約について、額面 10 万ドルと同一銘柄から得られるクーポンの 額を合計する)は、次のように計算される。 受渡代金= $100,000 ×先物決済価格×現物債の換算係数+経過利子
中期国債先物
CBOT で取引される 10 年米国債契約は、1982 年に上場された最初の国債先物契約で、 受渡しには、額面 10 万ドル、年限は 6 1/2 から 10 年までのクーポンの率6%の国債が必 要とされる。10 年国債契約は、マーケット・バスケット受渡契約であり、換算係数を使っ て受渡代金を算出する。また、CBOT は、2年および5年米国債先物契約を上場しており、 それらは中期米国債のマーケット・バスケットの受渡しと6%のクーポンの率に基づく換算 係数を定めている。ただし、より短い債券先物契約に関する受渡しのための償還日の範囲は、 10 年国債や 30 年国債先物契約に関するものよりも短い。さらに、2001 年末に取引を開始 した完全に電子化された米国の先物取引所であるブローカー・テック(BrokerTec)は、30 年米国債先物だけ でなく5年米国債 先物と 10 年米国 債先物を取引する。
地方債指数先 物
CBOT の地方債 先 物 契 約 は、 Bond Buyer 社 の 指数に基づく差金 決済契約である。 同指数は、取引量 の多い非課税の一 般財源保障債と歳 入担保債の指数で
ユーロネクスト・ライフ(FFAJ 補完:現ユーロネクスト)のメンバー、 ブリュッセル証券取引所 〈写真提供:Burussels Stock Exchange〉
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