Futures&Options

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- ば1月限米国長期国債オプションの原資産となる先物取引は、通常、次に満期を迎える 先物取引、すなわち3月限米国長期国債となる。後者は “ シリアル ” オプションと呼ば れている。
オプションの呼称
オプションの銘柄名は4つの条件からなる。すなわち、原資産である先物契約、オプショ ン契約の限月、権利行使価格、そしてオプションタイプ(コールまたはプット)である。以 下でいくつかの例をあげると 12 月限原油 25 コール:オプションの買い方が、12 月限の原油先物契約を1バレル 25 ドルで1枚買い付ける権利を保有。 11 月限大豆 5.75 プット:オプションの買い方が、11 月限の大豆先物契約を1ブッシェ ル 5.75 ドルで1枚売り付ける権利を保有。 9月限 S&P5001200 コール:オプションの買い方が、9月限の S&P500 先物契約を 1200.00 で1枚買い付ける権利を保有。
満期日
上の例では、オプションの満期日は銘柄名に明確に表示されてはいない。上述の例にある 月の指定のように、12 月、11 月そして9月は、原資産である先物取引の受渡月であり、オ プションの満期日ではない(これは、株式オプションの命名方法と際立った違いである) 先物オプションの満期日は、取引が上場されている取引所の諸規則に従って設定され、取 引所間において一貫性もなければ、同一の取引所内のさまざまなオプションにおいてさえも 一貫性はない。特に、多くの先物オプションは、原資産である先物契約の受渡月よりかなり 前に満期日を迎える。たとえば、 12 月限原油オプションは 11 月に満期日を迎える。一方で、 9月限 S&P500 オプションは、9月中旬に満期日を迎える。シリアルオプションでは、満 期日はさらにはっきりしない。たとえば、12 月限米国長期国債先物を原資産とする 11 月 限米国長期国債オプションは 10 月に満期日を迎える。そのため、原資産の先物契約とオプ ション契約の期日を確認することは重要である。
先物取引とオプション取引
先物取引とオプション取引には、3つの重要な違いがある。第1に、先物契約は、契約を 履行することが利益になるかどうかにかかわらず、それらの契約を履行することを買い方と 売り方の双方に求める。対照的に、オプションの買い方は、予め定められた期日またはその 期日の前までに、定められた価格で買い付ける(コール)または売り付ける(プット)権利 を得るが、履行する義務は負わない。すなわち、もし利益とならなければ、オプションの買 90
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