Futures&Options

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- 第6章 先物オプション取引
◦コールオプション:オプションの買い手に、予め決められた価格で原資産である先物契 約を限られた期間内に買う(買いポジションとなる)権利を与えることであり、買う義 務はない。 ◦プットオプション:オプションの買い手に、予め決められた価格で原資産である先物契 約を限られた期間内に売る(売りポジションとなる)権利を与えることであり、売る義 務はない。 ◦権利行使価格:オプションの原資産である先物契約を買付け(コールならば)または売 付け(プットならば)ができる価格である。上記のコールやプットの定義では、これが “ 予め決められた価格 ” である。 ◦オプション料(オプション価格、プレミアム) :オプションの購入に際して、買い手が 売り手に支払う価格。価格は先物と同様に取引所での取引を通じて形成される。 ◦買い方または保有者:コールまたはプットオプションを買い付けし、オプション料を支 払う者。すなわち、オプション・ポジションを買い建てた者である。これは、オプショ ンの条件にもとづく権利を有する当事者であるが、義務は負わない。 ◦売り方または付与者:コールまたは、プットオプションを売却し、オプション料を受け 取る者。すなわち、オプション・ポジションを売り建てた者。この当事者は、オプショ ンの条件にもとづいて買い方が行使した権利を履行する義務を負う。 ◦権利行使:コールの権利行使は、オプションの買い方が原資産である先物契約をオプ ション権利行使価格で買い建てること、プットの権利行使はオプションの買い方がオプ ションの権利行使価格で先物契約を売り建てること。 ◦割り当て:オプションの売り方(売建ての当事者)は、もしオプションの条件にもとづ きオプションの買い方または保有者(買建ての当事者)が、そのオプションを権利行使 した場合に、義務を負うことに応じる。保有者が権利行使した場合、売り方は割り当て られた、または割り当てを受けたといわれる。 ◦残存期間:現時点からオプション契約で定められた最終日(満期日)までの期間 ◦満期日:オプションが存続しており、権利行使が可能な最終日 ◦アメリカンオプション:満期日までの期間中であればいつでも権利行使ができるオプ ション。米国外で取引される先物オプションの大部分がこのスタイルであるのと同様に、 米国の先物取引所に上場されているほぼすべてのオプションがアメリカンタイプである。 ◦ヨーロピアンオプション:オプションの満期日のみに権利行使ができるオプション。 ◦原資産先物:オプションは、先物契約を買い付ける(コールオプション) 、または売り 付ける(プットオプション)権利であり、加えてそれぞれのオプションは特定の先物限 月に関連する。たとえば、12 月限米国長期国債コールの原資産とは、12 月限の米国長 期国債先物取引契約であり、3月限米国長期国債コールの原資産は3月限米国長期国債 先物契約である。オプションの満期日が先物取引の満期日と同じ日でない場合、たとえ 89
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