#2 為替相場とは

レート(オファーとビット)の見方

為替相場とは、外国為替市場において異なる通貨が交換される際の交換比率のことをいいます。
ここでは、為替相場の仕組みについて解説します。

為替相場の「円安」「円高」とは?

お昼のニュースで報じられる為替相場の動向を、これまではなんとなく見ていたという人は多いかもしれません。
為替相場は通貨の交換比率のことを指しており、これをしっかりと理解しておくことは、FX取引を行ううえでとても重要です。
一般的に、円高のときに円を売って外貨を買い、円安に動いたときにその外貨を売って円を買い戻すことで、差額を利益として得ることをイメージする人が多いかと思います。反対に、円安のときに外貨を売って円を買い、円高に動いたときに円を売ってその外貨を買い戻すことで、差額を利益として得ることをイメージする人もいるかも知れません。

為替相場の円安とは、外貨と比較して円の価値が下がることです。

一方、円高とは、外貨と比較して円の価値が上がることです。

例えば、1ドル=100円の為替レートが、101円になれば「1円の円安ドル高」、99円になれば「1円の円高ドル安」と言うことができます。

円安と円高のメリットとデメリットは以下の通りです。

・為替レートで変わる価格
元々の為替レートが、1ドル=100円だった場合、10ドルのTシャツを買うには100円×10で、1,000円が必要です。

これが円安、1ドル=102円になると、同じ商品を購入するのに102円×10で、1,020円が必要です。

一方、1ドル=95円の円高になると、同じ10ドルのTシャツが95円×10で、950円で購入できます。
このように円の価値によって支払う円の額が変わってくるのです。

為替相場のレート(オファーとビッド)の見方

一般的に為替相場は、1ドル=100.05-10や1ドル=100.05-100.10のように、買い値と売り値が同時に表示されます。この場合、100.05をビッドレート、100.10をオファーレートといいます。
ビッドレート、オファーレートはそれぞれ次のような意味です。

ビッドレート:購入を希望する相手方が提示している価格
オファーレート:売却を希望する相手方が提示している価格

つまり、外貨の購入を希望するのであれば相手方が提示するオファーレートを、売却を希望するのであれば相手方が提示するビッドレートを見ればよいことになります。
通常、売り手の希望価格であるオファーレートは、市場動向によって変化しても、常に買い手の希望価格であるビッドレートより高くなります。

また、オファーレートとビッドレートの差(幅)はスプレッドと呼ばれ、市場の流動性が低下した時には広くなる傾向があります。

FX取引を行うにあたっては、クリスマスや年末年始など市場全体の取引量が低下する時期や、重要な経済指標が発表される直後などで、レートが急変した場合にスプレッドが広がりやすくなることを認識しておくことが重要です。

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