#1 外国為替市場の仕組み

外国為替市場におけるFX取引

世界中の様々な種類の通貨を売買することを外国為替取引といい、多くの市場参加者が世界中いたるところで電話やコンピューターを用いて取引しています。
ここでは、外国為替市場とFX取引の関係を解説します。

外国為替市場って何?

お昼のニュースを見ていると、「東京外国為替市場の現在のドル円相場は、・・・・」などと流れていることがありますが、実際には取引を行っている場所があるわけでなく、日本時間の日中の時間帯(9:00~17:00)に取引が集中する都市(国)を指して「東京外国為替市場」と呼ばれています。

特に取引が集中する都市の名前をとって、米国であれば『ニューヨーク外国為替市場』、英国であれば「ロンドン外国為替市場」などと呼ばれていますが、取引が集中する市場も時間の経過とともに移行していくことになります。
このため、外国為替市場は世界中のいたるところで24時間動き続ける市場といわれています。

外国為替市場

インターバンク市場と対顧客市場について

外国為替市場は、銀行などの金融機関同士が直接またはブローカーを通じて取引を行う「インターバンク市場」と、銀行などの金融機関が顧客(個人や法人など)と取引を行う「対顧客市場」の2つに分けられます。

インターバンク市場では、銀行や証券会社といった金融機関同士が取引を行っています。対顧客市場では、FX業者や一般企業などが銀行をはじめとした金融機関と取引を行っています。

FX取引がインターバンク市場へ流れている

店頭FX業者は、顧客と取引を行う際に、そのヘッジを目的として銀行などの金融機関とカバー取引を行っています。店頭FX取引の資金の流れには、店頭FX業者と顧客との間で行われる取引に伴うもの(内部流通)と、店頭FX業者とカバー取引先である銀行等との間で行われる取引に伴うもの(外部流通)があります。取引所取引である「くりっく365」では、FX業者を介して顧客とマーケットメイカーとなる銀行等が相対する仕組みとなっており、店頭FX取引における外部流通と同じ性質を有しています。この外部流通にあたる取引が、銀行等を通じてインターバンク市場に流れているものと考えられます。

市場参加者の中のFX業者について

FX業者は、金融商品取引法(略称:金商法)の規定に基づき、金融商品取引業者としての登録が義務付けられています。登録を受けずに投資家との間でFX取引の業務を行うことはできません。
しかし、登録を受けていない海外所在の業者が、インターネットを通じてFX取引の勧誘を行っている例が見受けられます。 このような無登録業者と取引してしまうと、出金に応じてもらえないなどのトラブルが生じるリスクがあります。

FX取引を行うにあたっては、業者の登録の有無を確認する必要があります。詳しくはこちら

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