Futures&Options

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- 第5章 先物スプレッド
例:スプレッド 買付け 5枚 12 月限金 売付け 5枚 6月限金、7.70 プレミアム 12 月限 フロア用語で言うなら、そのときフロア・ブローカーは「5枚 6月/ 12 月 スプレッ ドを 7.70」でビッドするであろう。市場によって価格提示のやり方に違いはあるが、スプ レッドの買い手は、通常、より高い価格の商品を買い付け、より低い価格の商品を売り付け る当事者となる。この場合、トレーダーは、プレミアム付きで 12 月限を買い付け、スプ レッドを買い付けるため 7.70 でビッドしている。 フロア・ブローカーが当該スプレッドを 7.70 で売ろうとする売り手を代表するローカル、 またはフロア・ブローカーのいずれかの会員を取引相手として見つける場合、この2会員は、 この取引が 7.70 のビッドに基づいて執行される当該売り手により受入れを考慮する。その 後、この2会員は、リング内で取引された 7.70 差と一致する個別契約の価格を記入するこ とによって事務手続きを完了する。
考えてみよう
先物市場は、経済およびさまざまな産業のリスク管理の必要性を反映して進化する。電力 産業が規制緩和され、新しい原材料・製品スプレッドが形になり始めている。それは、 「ス パーク・スプレッド」として知られ、原料としての天然ガス先物と製品としての電力先物か らなる。どのような市場が進化するか。特に産業の成長や規制緩和によりどのようなスプ レッドが進化するだろうか。新素材対再生利用可能品は、ガソリン対排出権は、コーン対エ タノールではどうか。
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