Futures&Options

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- 第6章 先物オプション取引
われている。注文の他の部分の誤認も、決して受け入れられないが、比較的損失が小さいと 考えられる。成行注文は、取引フロアのフロア ・ ブローカーや電子取引により、受注された 時点での最良の価格で取引される。成行買い注文は、市場に出されている売り手となる市場 実勢売却価格で付け合せが行われる。成行売り注文は、市場に出されている買い手がまさに 買い付けをする市場実勢購入価格で付け合せが行われる。
指値注文
例:買付 プット 10 9月限 米国長期国債 01、1-19 例:売付 コール 5 7月限 トウモロコシ 250、18 指値注文は、トレーダーが取引において受け入れられる最悪価格を示す。トレーダーは、 フロア ・ ブローカーがより良い取引を執行できれば、その価格を受け入れると考えられる。 上記の例示には「指値」とは書かれていないが、特定の価格を示せば指値注文と考えられる (指値注文は、米国長期国債 9月限権利行使価格 01 のプットを1 19/32 以上の好条件 (OB)で買い付けるように、"Or Better" or "OB," と表記される場合がある。これにより指値 注文とロスカット注文との混同を防げる) 。 したがって、指値注文で買い付けるには、トレーダーが取引契約のために支払うことにな る最高価格を提示する。いいかえれば、買い方にとっての最悪な価格が最高値である。買い の指値注文は、指値またはそれより低い価格でのみ執行される。買い指値注文は、現在の価 格が指値へと下落すると買付けが成立するように、現在の市場価格よりも低い価格で指値さ れる。 指値注文で売り付けるには、トレーダーが売付けの売買契約を受け入れる最低価格を提示 する。売りの指値注文は、指値またはそれよりも高い価格でのみ執行される。売り指値注文 は、現在の価格が指値へと上昇すると売付けが成立するように、現在の市場価格よりも高い 価格で出される。市場価格が一度も指値に届かない場合、フロア ・ ブローカーは、注文は “ 不成立 ” として報告することになる。
スプレッド注文
例:スプレッド 買付 コール 3 6月限 日本円 9500 売付 コール 3 6月限 日本円 9600、45 デビット OB (日本円通貨先物6月限権利行使価格 9500 コール3枚買いと、日本円通貨先物6月限 権利行使価格 9600 コール3枚売りを 45 の支払いでスプレッド注文)
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